sfinks
著者レーナ・クルーン
訳者末延弘子
発行2012年8月31日
定価1900円(税抜き)
仕様四六変形判/並製/272頁
ISBN978-4-88588-077-3
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スフィンクスか、ロボットか

はじめて出逢う世界のおはなし―フィンランド編

フィンランドの少女は世界になにを夢見るのだろうか…。

  

【内容】
身のまわりに起こりうる断片的な出来事を、子どもの純粋で明晰な視点を通し、存在することの可能性や意味を問いかける、フィンランドの作家レーナ・クルーン初邦訳の「スフィンクスか、ロボットか」「太陽の子どもたち」「明かりのもとで」3篇を収録。
 
【収録作品のあらすじ】
「スフィンクスか、ロボットか」
リディアは父親とよく話す。新聞の記事について、宇宙について、スフィンクスについて…。そんなリディアは図書館で少年スレヴィと友だちになるが、共に過ごした日々もいつか過去になってゆく…。
 
「太陽の子どもたち」
不思議なおしゃべりが聞こえてくるという花屋のお使いをすることになったスミレは、初めての仕事に胸をおどらせる。月曜日にはチューリップ、火曜日にはチョウセンアサガオ…。花を届けながら、いろいろな人々の人生に出逢う。
 
「明かりのもとで」
リーオラーという村の村はずれにあるランプ屋の屋根裏に集まって、みんなと「アフリカの星」で遊ぶのが楽しみなルス。時々しかお客さんが来ないような小さなランプ屋がある小さな村の中にも、さまざまな人々の暮らしがあり、そんな中で子どもたちはそれぞれの未来を見つめている。
 
【著者紹介】
レーナ・クルーン
1947年、ヘルシンキに生まれる。文化人家系に育ち、大学では哲学、心理学、文学、美術史を学び、芸術家教授に就く。絵本、児童書、小説、エッセーと幅広く活躍。多数の受賞作ほか、代表作『タイナロン』はアメリカで世界幻想文学大賞候補作に、『蜜蜂の館』は北欧閣僚評議会文学賞候補作に選ばれた。
 
【訳者紹介】
末延弘子
1975年、北九州に生まれる。東海大学北欧文学科卒業、国立タンペレ大学フィンランド文学専攻修士課程修了。フィンランド文学情報センター(FILI)勤務。フィンランド政府外国人翻訳家賞受賞。レーナ・クルーン、ノポラ姉妹を始めとした現代フィンランド文学の訳書多数。