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著者グリゴリー・オステル
尾崎仁美
訳者毛利公美
発行2014年1月8日
定価1600円(税抜き)
仕様四六判変形/並製・函入り/104頁
ISBN978-4-88588-082-7
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悪い子のすすめ

  

もし、ご自分のお子さんを良い子にしたいなら、
ぜひこの本をおすすめください。
ただし、まず先にあなたが
読んでから、読んでから……。
(ひこ・田中 推薦文より)


 「指がソースでべとべとで/テーブルクロスで拭きたいけれど/ばれたらやばいと思うなら/その手を誰にも見えないように/テーブル下にそーっとおろし/隣に座ったおじさんの/ズボンでこっそり拭いちゃえよ」
 ——72の詩のなかに皮肉たっぷり、イケてる子どもたちがいっぱい! 皮肉や逆説、ナンセンスを織り交ぜ、やってはいけないことをあえてすすめることで、逆にそれをしてはいけない理由を考えさせる意図がある。革命歌「インターナショナル」や「ソ連国歌」のパロディも収録。


【作者紹介】
グリゴリー・オステル
1947年、旧ソ連オデッサ(現ウクライナ)生まれ。ゴーリキー文学大学卒業。ソ連時代はアニメのシナリオなどを数多く手がけ、ペレストロイカ後は教科書シリーズなど既存のジャンルのパロディ作品を次々に発表し、絶大な人気を誇る。2002年ロシア連邦国家賞受賞、ロシア連邦功労芸術家。2012年にはすぐれた児童文学作家に与えられるチュコフスキー賞を受賞。現代ロシアでもっとも読まれている児童文学作家の一人である。

【訳者紹介】
毛利公美
1969年、東京都生まれ。東京外国語大学ロシア語学科卒業、東京大学大学院人文社会系研究科博士後期課程修了。主な共訳書にナボコフ『ナボコフ全短編』(作品社)、アクーニン『アキレス将軍暗殺事件』(岩波書店)、訳書に『細菌ペーチカ』『いろいろのはなし』(ともに東宣出版)など。

【画家紹介】
尾崎仁美
1970年、愛知県生まれ。愛知県立芸術大学デザイン科卒業、同大学院デザイン科修了。フリーイラストレーターとして書籍の装画、雑誌の挿し絵、広告など仕事多数。