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著者ジョシュ
訳者見田悠子
発行2015年09月16日
定価1800円(税抜き)
仕様四六判変形/並製/199頁
ISBN978-4-88588-086-5
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バイクとユニコーン

はじめて出逢う世界のおはなし―キューバ編

  

日常的極限状況が生む宇宙的想像力。
ユーモアがのぞく逆転発想という危機の詩学。
これは本物のキューバ文学だ。
(野谷文昭氏による推薦文より)


【あらすじ】
ジョスバニは小心者でどもり気味、目立たないタイプの19歳。ヒロイズムに憧れる、ぼさぼさ長髪のヘヴィメタ好きだ。そんな彼の部屋に貼ってある〈青いハーレーのポスター〉と〈白いユニコーンのタペストリー〉は、もう何年も互いに見つめ合い、ため息をつき、いつか一緒になれることを夢見ていた。そしてある日、いましかないわ!と思ったハーレーは、ポスターからタペストリーへと飛び込んだ……相容れない世界に生きながら魅(ひ)かれ合うふたりの姿をファンタジックに描く「バイクとユニコーン」をはじめ、90年代キューバの《特別な時代》を社会背景に、そこに暮らす人々の現実と希望を風味豊かに綴った「トラ猫」「生ける海」「キメラなど存在しない」ほか、近未来ディストピア小説「時のない都市」を収録。


【著者紹介】
ジョシュ
1969年キューバの首都、ハバナ生まれ。1991年ハバナ大学生物学部卒業。主にSFやファンタジー、リアリズムの短編を執筆し、エッセイや評論の分野でも活躍する。ダビッド賞SF部門(1988,キューバ)をはじめとする国内での文学賞に加え、UPC賞SF短編部門(2003,スペイン)など国外でも多くの賞を得ている。

【訳者紹介】
見田悠子
東京大学大学院現代文芸論研究室博士課程在学。ラテンアメリカ文学を研究している。学術振興会特別研究員。