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著者アンドレ・アレクシス
訳者金原瑞人/田中亜希子
発行2020年11月27日
定価1900円(税抜き)
仕様四六判変形/並製/281頁
ISBN978-4-88588-102-2
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十五匹の犬

はじめて出逢う世界のおはなし カナダ編

動物が人間の知性を持ったら、幸せになるのか、不幸になるのか。

  

ギラー賞、ライターズ・トラスト・フィクション賞受賞、一風変わった動物寓話。


【あらすじ】
カナダ・トロントのレストランバー〈ウィート・シーフ・タヴァーン〉で、ギリシア神話の神アポロンとヘルメスがビールを飲みながら、他愛もない話に興じている。話の流れから、ふたりは動物が人間の知性を持ったとしたら、幸せになるか、不幸になるかで、賭けをすることにした。何匹かの動物を選び、そのうち一匹でも死ぬときに幸せだったらヘルメスの勝ち、不幸だったらアポロンの勝ちだ。ふたりは、近くの動物病院にたまたま預けられていた十五匹の犬を賭けの対象に選ぶと、十五匹の犬はとつぜん、人間の知性を与えられ、変化をはじめる。


【著者紹介】
アンドレ・アレクシス
トリニダード・トバゴ共和国で生まれ、カナダで育つ。デビュー作Childhood がカナダ・ファースト・ブック賞とトリリアム・ブック賞の最優秀賞を獲得、ギラー賞とライターズ・トラスト・フィクション賞ではショートリストにノミネートされ、一躍注目される。その後も多数の作品が賞にノミネートされ、本書が2015年、スコシアバンク・ギラー賞とロジャー・ライターズ・トラスト・フィクション賞を受賞したことにより、国外でも名を知られるようになる。現在、トロント在住。


【訳者紹介】
金原瑞人
翻訳家。法政大学教授。主な訳書にモーム『月と六ペンス』、ゲイマン『墓地の少年 ノーボディ・オーエンズの奇妙な生活』、ヴォネガット『国のない男』、クロッサン『わたしの全てのわたしたち』(共訳)、グリーン『さよならを待つふたりのために』(共訳)、シアラー『青空のむこう』など。

田中亜希子
翻訳家。読み聞かせの活動もしている。主な訳書にサリヴァン『目覚めの森の美女』、ヴァレンタイン『迷子のアリたち』、ヒル『僕らの事情。』、マケイン「ひみつの妖精ハウス」シリーズ、ハリソン「ネコ魔女見習い ミルク」シリーズ、絵本『コッケモーモー!』など。